40代 女性 主婦 様
問診・検査
1,2年前から右肘の外側が痛み出し、ここ2週間ほど前から耐え難い痛みとなってきた。
テニスは15年前から始め、現在も趣味として週3回ほど行っているが、近く試合があり、
そのための練習に熱が入っていた模様。バックハンドで打つときに痛みが走る。
1回目
急性炎症を起こしている可能性が高く、まずは患部の冷却から行う。
前腕筋群中にトリガーポイントの存在を確認。前腕筋群のストレッチを加え、
併せて上腕、首肩周りの筋肉を調整後、頚椎を操作する。
施術後、手先まで続くような違和感は軽減された。
2回目(初日から2日後)
痛みは引いてきたが、夜などに強く症状がでる。テニス中もまだ痛みは出る。
前回同様のアプローチにて施術。加えて、練習前後には入念にストレッチし、
終了直後には患部を冷却するよう指導。
3回目(初日から5日後)
まだ痛みはあるが、入念にストレッチをして練習をした結果、
痛みに耐えられるようにはなってきたとのこと。
患部が痛んだ時は、自分でも押圧を加えたり、冷却を行ったりしている。
前回同様のアプローチにて施術。
4回目以降
疲れたときなどは痛みが出ることもあるが、痛くなったときに適切なセルフケアを
行うことにより、自分で痛みのコントロールができつつある。
急性期を脱したと思われるので、今後は患部の温熱も加え、引き続き、
予後を観察しながら治療中。
総括
テニス肘は、テニスなどのスポーツのほか、重労働、家事などによって肘関節、
とくに外側に痛みを生じる疾患のことを指します。
放置による自然治癒は難しいですが、適切なケアをすることにより、
改善しやすくなります。
Aさんの場合は、ご自身でもしっかりとセルフケアをしていただいたことにより、
改善のスピードも速くなった印象があります。