40代 女性 介護士 様
問診・検査
5,6年前より腰痛に悩む。長時間の立位での業務、不規則な勤務時間による負担と思われる。
左腰椎、左臀部付近の筋肉が右側に比べ、極端に硬い。
また、肩、首も左側に硬直が見られ、左右のバランスの悪さが目立つ。
1回目
下肢より調整。左中殿筋、左骨盤付近の筋群中に発生したトリガーポイントの解除に
時間をかける。併せて腰方形筋、T/L Junction部、背部、肩、首周りも調整。
腰椎部の関節の動きが悪くなっていたので、関節の調整も行う。
最後に腰部、臀部のストレッチ体操を処方し、終了。
2回目(初回より6日後)
前回後、腰部の重い痛みは軽減されたが、疲労が溜まると腰が重だるくなってくる。
ただ自宅でのストレッチである程度痛みは緩和されるとのこと。
まだ左臀部、左腰部の張りは目立つ。
前回同様、左半身に発生したトリガーポイントを重点的に施術していくが、
同時に右半身の微調整も加える。
腰椎、胸椎、頸椎をカイロプラクティック的手技にて調整。
全体のバランスを整える施術を行う。
3回目(初回より11日後)
腰部の重だるさが今までと同じ仕事量をこなしても減ってきたとのこと。
加えて無意識にしていた無理な姿勢が腰に負担をかけていたのを自覚できてきたとのこと。
本日も左半身を中心に、身体全体をまんべんなく調整。
全身の疲労を取り除く施術のほか、より深部の筋肉を緩めるストレッチを処方し、
引き続き自宅でも体操を続けてもらうよう指導する。
総括
腰痛の原因は様々あるのですが、Tさんの場合は椎骨、椎間板、椎間関節面、神経根などの
障害度合いが低く、筋群中に発生したトリガーポイントからくる慢性的な痛みの度合いが
高かったように感じます。腰部は身体の中でも非常に負担がかかりやすい部位で、
さらには末梢神経の通り道を確保するという役割があるため、
できる限り早めに疲労・負担を取り除き、障害が出ないようにするのが望ましいです。